ハイエース 維持費

ハイエースの維持費は「3ナンバー」と「4ナンバー」どちらが安いのか?

軽自動車と比べると普通車は燃料代等の「維持費」が高くなりがち

 

どんなクルマでも気になるのが、車検代・税金・燃料代等の「維持費」。
一般的には、車検代・税金そのものが安く、少ない燃料で長い距離走行出来る軽自動車が維持費を安く抑える事が出来ます。これとは逆に普通車だと高くなりがちで、排気量や燃料消費が大きい「3ナンバー」では、合計の維持費が高額です。
見るからに大きい「トヨタ・ハイエース」。このクルマの維持費も高いのでは?と思うでしょう。
「ハイエースは乗りたい憧れのクルマではあるけど、維持費が高くて諦める」と言うのはもったいない。具体的にどれくらいの値段がかかるのか詳しく見て行きます。

 

クルマの維持費は4つ。ハイエースはナンバーの用途により“差”が出てくる

 

ハイエースの一般的な仕様は、普通貨物登録の「1ナンバー」、普通乗用登録の「3ナンバー」、小型貨物登録の「4ナンバー」です。多くのユーザーは乗用の3ナンバーか貨物の4ナンバーのため、この2種類に絞って話を進めてまいります。

 

維持費の種類は4つあります。
@車検代
A自動車税
B整備代
C燃料代・駐車料金・任意保険

 

クルマを動かす以上、毎月支払う必要があるのがCです。(但し任意保険は支払方法により異なる)
それ以外の@〜Bは車検をした時、故障等で修理が必要になった時、エンジンオイル等定期的に交換する部品がある場合に不定期に発生するものです。
ハイエースの場合、同一車種なのに「3ナンバー」と「4ナンバー」と言うナンバー登録の種類が異なるため、車検するタイミングや税金の金額に“差”があるのが他車種との大きな違いです。上記の@とAが該当します。

 

「3ナンバー」と「4ナンバー」の車検代・自動車税の違いは?

車検にかかる費用は、一般的に以下のものです。
▹重量税
▹自賠責保険(強制保険)
▹検査印紙代
▹車両整備料金

 

車検代

車検の有効期限が3ナンバーと4ナンバーでは異なり、3ナンバーだと2年ごと(新車購入時は3年)、4ナンバーだと1年ごと(同2年)となるので注意が必要です。
つまり、4ナンバーだと毎年車検をしないといけません。
では、具体的にどれだけの金額がかかるでしょうか?ここでは、モデルケースとして紹介します。

 

【3ナンバー】
・自賠責保険24ヶ月 27,840円
・重量税 32,800〜41,000円(装備等により異なります)
・検査印紙代 1,800円

合計で62,440〜70,640円(2年間)

 

【4ナンバー】
・自賠責保険12ヶ月 17,270円
・重量税 12,300円〜16,400円
・検査印紙代 1,800円

合計で31,370〜35,470円(1年間)

 

4ナンバーは、車検の有効期間が短いので額面上は安いように見えますが、これを2年間合計と考えれば3ナンバーと大きな“差”はありません。

 

自動車税

毎年5月にお住いの都道府県から郵送で払い込み用紙が届きます。納期が短く、概ね5月中に支払いを完了しないとなりません。自動車税が「未納」(払っていない)場合、次の車検を受ける事が出来ません。
3ナンバーの場合、排気量によって異なります。ハイエース乗用は概ね2,000cc〜3,000ccの間が多く、2,001cc〜2,500ccの場合45,000円、2,501cc〜3,000ccでは51,000円です。
一方4ナンバーの場合、排気量等に関係なく全て同一金額で16,000円です。
但し、車齢が高いと環境対策の名目でこれよりも高くなります。ガソリン車では新車登録から13年以上、ディーゼル車では同11年以上から高くなり、3ナンバーでは15%重税、4ナンバーでは10%重税になります。

 

車検代+自動車税の合計

【3ナンバー】
車検代が62,440円〜70,640円+自動車税が45,000円〜51,000円×2年分で90,000円〜102,000円

合計で152,440円〜172,640円(2年)

 

【4ナンバー】
車検代が31,370円〜35,470円+自動車税が16,000円(車齢が低いと考える)

合計で47,370円〜51,470円(1年)
3ナンバーと同じく2年と考えると、94,740円〜102,940円

 

車検代と自動車税だけで見れば、4ナンバーの維持費が安いと言えます。
但し車検代の値段は故障等により追加整備がない場合です。これがあると部品代や工賃等が別途加算されます。

 

 

維持費の高い・安いの“決め手”となる燃料代・駐車場代・任意保険

この部分は、一概に「何円かかります」とは言えません。やり方により大幅に“差”が出て来ます。一般的に維持費を安く出来る方法としては…

 

☀ 燃料消費が少ない(燃費が良い)運転方法
☀ 駐車場を他者から借りず自分の土地にハイエースを止めて車庫証明も取得する
☀ 任意保険は契約する保険会社やプラン等により異なるのでなるべく値段が安いものにする

 

これらを行うと、合計の維持費は安くなります。
ハイエースの実際の燃費は概ね8km/L程度です。ハイエースはガソリン車とディーゼル車(燃料は軽油)があり、ガソリンスタンドに行くとわかりますが、ガソリンよりも軽油の方が1Lあたりの値段は安いです。
例えば、50L給油してガソリンが120円/L、軽油が100円/Lの時の燃料代は、ガソリンが6,000円、軽油が5,000円。
つまりこの場合、軽油の方が1,000円安くなります。その時の石油情勢にもよりますが、ガソリンよりも軽油が高いと言う事はほとんどないため、同じ量給油したとしても経由の方が結果としては安上がりです。
とは言え軽油を選択した場合最も怖いのが「誤給油」。軽油車なのにガソリンを給油してしまった…と言う事です。
この場合、全て燃料を抜かないといけません。非常に専門的な作業になる事や燃料が気化して爆発する危険も高いです。このリスクも知っておきましょう。

 

結果的にハイエースの維持費が安いのは

以上の説明をまとめると、「4ナンバーの軽油車」となります。
車検代・自動車税・燃料代の全てが有利な条件で、特に自動車税と燃料は「3ナンバーのガソリン車」と比べると好都合です。
車検代や自動車税は自分自身の努力では買える事が出来ません。維持費を日頃から燃料消費を抑える運転を心がけてください。燃料を大量に消費する運転と比較すると年額換算でかなりの“差”になるので、これが維持費を左右するポイントでもあります。これは車種に関係なく、ハイエースでも言える話です。

 

 

ハイエース値引きの為の2大ポイント!